「やり方」と「あり方」とは(組織マネージメント)

 よく使われる言葉だと思っていたのですが、意外と知らない人が多いなと最近の経営者との会話で感じています。この意味を知らずに経営をすることは不可能です。

 

「やり方」とは、目に見えるスキルとか方法論のことです

世界で一番「HOW・TO」本が売れる国が日本なのです。この事でもわかるように目先の方法論に振り回される経営者も多いようです。どうしても目先の結果が欲しくて誰かが上手くいったという方法を試したくなる。それはいいのですが、昭和・平成と時代も環境も違います。業種、関わる人も違います、さらには、経営者自身が違うわけです。

自社に置き換えて導入できる経営者はいいのですが、同じ真似をするだけで終わる経営者の方もいらっしゃいます。「やり方」が人気なのは、学んだ気になったり、知識が増えた気分になります。人の成長段階で言うと知っているになるでしょう。深く理解しているとは違うようです。 

 

「あり方」とは、心構え、思い、志などの意味のことだと思ってもらうと解りやすいでしょう

目には見えないですがとても大切な部分です。この「あり方」がないと上辺だけの「やり方」方法論になってしまいます。「やり方」は、表面に現れて解りやすいですが、「あり方」が無いと表面的で崩れやすい。

例として、業務改善などを行う場合に工程は改善できたが、大事な意味を忘れてしまう改善があります。業務(物事)には、意味があり意味を理解して業務にあたるのですが、意味をなくした作業になってしまい効率化できたが、違うミスが増えたなんてことがないでしょうか? これは、よくある話しですね。作業になるので、意味を考えない人が育ちます。

それは、改善で「あり方」の大事な意味を見逃してしまっているからです。

 

人財育成マネージメントの社員教育にも影響が出てきます。業務の作業だけ教える教育は社員が育ちません。

中小企業にとって確かにすぐに仕事を覚えてもらわなくては困るのが現実問題ですが、このちょっとした手間時間を惜しんで「やり方」だけ教えてしまうと結局、成長しない人材の育成になってしまいます。応用が利か無い人材の育成に繋がってしまいます。

丁寧に意味を理解させながら業務を教えていくことで、その先に繋がる仕事が見えてくるのです。業務の前工程、後工程、その先が理解できる人が育ちます。更に現場の具体的な業務と会社のビジョンを結びつけることも「あり方」を教育していくことで理解度が増していきます。

事業承継の時に「やり方」、書面であったり、文章であったり、目に見える部分や上辺だけの事業承継することが無い様にしてください。各業務の「あり方」の意味、思い、志、企業文化・風習、そして経営理念もしっかりと承継してください。

 

「やり方」「あり方」を住宅建築に例えると

「やり方」は、土地の上に立つ上物と言われる立派な家のことです。しかし、「あり方」である土台、基礎がしっかりしていないといずれ倒れてしまうことになります。

目に見えない土台こそが大事な部分であり、ブレない基礎ということです。その意味を理解している経営者は、他の経営者の話、講演、研修等を聞いても本質を理解し応用することができるのではと思います。

例えば、講演会の話を社内の事柄に置き替えて話したり、社員が理解できる話し方に変えたり、誰もがわかる身近なテーマに置き換えたりと本質を理解して話します。難しく感じるかもしれませんが、捉え方を変える思考があればできます。問題なのは、外部で学んで来たことを社内に伝えない経営者です。段々と社員との意識の差が広がってしまいますので、学んだことは共有していくとです。

ポイントは、「やり方」と「あり方」を同時に考えることの癖を付けることです。良い癖も悪い癖もいろいろありますが、物事の意味を考える癖、言い方を変えると思考の習慣は、大きな財産になります。そして、良い習慣として癖になれば考えることを自然に行うことができるようになります。社内に主体的に考えられる人を育成する環境を創る事です。

この教え方は、経営者が伝えたいが伝わらない、とても大切な経営理念に結びつきます。「経営理念浸透の必修項目であり事業承継の根本」でもあります。

 

「あり方」「やり方」から、経営理念や理念ブランド戦略を考える、ステップの一例を下記にまとめていますので、こちらも御覧ください。

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