「担雪埋井」心に響くお話しです・・・2

「担雪埋井」・・・たんせつまいせい

「担雪埋井」(たんせつまいせい)禅宗(臨済宗)の有名な方が話された言葉だそうです。

この言葉は20代半ば初めて部下が付いた時に他支社の先輩が教えてくれた言葉で今も時々思い出すことがあります。

「担雪埋井」は、文字のとおり「雪を担いで井戸を埋める」言葉の意味は、雪で井戸を埋めようと担いで井戸の中に雪を入れるのだけれど、何度も何度も繰り返し入れても雪は解けてしまい、いっこうに井戸は埋まらず、徒労ではないかと思ってしまう。

禅宗の偉いお坊さんでも「禅の修行というものは、雪が解けても繰り返し繰り返し、諦めないで辛抱強く続けていくような者でないと、禅の修行は勤まらない」という意味だそうです。

人財育成では、これを「修行」と「人を育てる」を重ね合せて話すことがあります。

人を育てるのも、禅の修業と同じで、何度教えても雪が解けてしまうようになかなか育ちません。

それでも根気よく育て続けて行くことが大切です。相手がわかってくれなくて辞めてしまったり、教えるというのは時間がかかるために辛抱できずに育成を諦めてしまったり、なかなか最初の志の通りにいきませんが、そういう気持ちで人を育てていかないといけないと・・・。人を育てるには、覚悟が必要ですね。

実際の結末ですが、

井戸に雪を何度も入れていくと、徐々に水温が下がり始めて、ある時を境にして水面が凍り始めていとも簡単に雪で井戸を埋めることが出来るそうです。

 

社内教育、人財育成なども同じことが起きます。 人が会社にとって大事であると感じていれば、根気も出てきます。

経営者は、自分自身が採用の最終判断をしているわけですから、そして、社員も自らの選択でその会社に入社したわけですから、どちらも根気よく学ぶ姿勢が大切だと思います。

【 ZOOMによる 初回無料相談 】