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初めてのコンサルタントの選び方について
当たり前のようですが、自分に合うコンサルタントを選ぶことです。
言い換えると自分の価値観に合う、価値観が似ている人を選ぶことです。似ていないと何故それをするのか?そんな戦略を立てるのか? など理解しにくいことが起きてしまいます。
選び方を間違う例として・・・紹介されたから・・・紹介された流れも大事かもしれませんが、断り切れなくてということをよく聞くことがあります。大事な事は自分の意思で選ぶことです。よく話して選ぶことです。
大手企業出身と中小企業出身でもコンサルティングの内容は全然違います
どうしてかと言うと簡単な事です「実際に見てきたもの」「実際に経験してきた事」が、まったく違うという事です。どれだけ机上で勉強しても理解できないことです。昔から「百聞は一見に如かず」と言いますが、頭で理解できても経験してない事はわからないですね。経験値が大きな意味を持ちます。
では、その違いを考えてみましょう。
大手企業人事出身の特徴
すでに組織が出来上がっている所に入社します。その組織の中での経験が多いということはよくわかります。経営陣からのトップダウンで経営計画が降りてくる。人事評価制度や社内研修などで社員育成のモチベーションアップを行い会社の経営計画数値の達成をサポートしいきます。
社内の研修も新入社員の入社時点から階層別・職種別などに体系化されていてキャリアプランも出来上がっている。精度は別として組織がある程度で出来上がっているという事にもなります。
更に大きな違いとして、誰でも知る企業名・ネームバリューがある、福利厚生がしっかりしている。給与が高い、有休や産休制度などが整っているなど働く社員のモチベーションがあがる要素はたくさんあります。
中小企業人事出身の特徴
入社した時に組織が完成されている訳ではなく、組織を構築するところに関わるところから始まります。企業名・ネームバリューもありません。給与も福利厚生でも大手ほど充実していません。また、トップの意見が不明確だったり、現場まで伝わらないことなどもよくあり、その流れを作る所から始める必要があったりします。また、生産性のある会議が出来ていない、決めたことができない、やりたくないと普通に言い出す社員がいる、決めたことが進まない、今日も遅刻して来たなど、日常的に起きていることが全く違うということです。
それ以外にも採用で人が取れない、来てくれない、自社に合う人材が集まらないなどの様々な課題があります。ざつくりみても大手と中小では、かなりの違いがあるということです。
大手企業と中小企業のトラブル対応についての違い
トラブルの対応も大手企業は、先手先手で動いて対応が出来るように社内が整備されています(例外の企業もあるようですが・・・)トラブル対応のマニュアル化もされています。
中小企業の場合は、問題が起きてから対応するケースが多く、ヒヤリ・ハット(1:29:300の法則)などもよく知らないなど、社内の体制がかなり違い、後手後手で対応している中小企業がまだまだたくさんあるということです。トラブル対応を比べてみても様々な違いが出てきます。
このように大手企業出身と中小企業出身では、仕事の環境がかなり違い、当然、経験値もかなり違うことになります。ですから、出身の企業規模から得られる経験値によってかなり違が生れるということになるということです。
コンサルタントのタイプも大きく分けて二つのパターンに分かれます
社員や組織を型にハメるタイプのコンサルティングと現状を生かしたコンサルティングでは大きな違いがあります。
では、それぞれに
メリット・デメリットを考えてみましょう
前者は、メリットとして型にハメることで汎用性があるものとなり、解りやすい、経験値が少なくても行うことができる。などの利点があります。
しかし、デメリットとして、応用が利かない、イレギュラー対応ができない、形にハメるため切り落とされる人達がいるということ、中小企業でそれをしてしまうと採用が難しいのに人材難になる危険性があります。また、経験値があまりなくても仕事をすることで深みのないやり方だけの仕事になりやすいなどがあります。
後者は、メリットとして現状働いている人材を活かした柔軟なスタイルで企業に密着したコンサルティングとなり、企業にとっても社員にとっても安心感が高いものとなります。しかし、デメリットとしてコンサルタントの経験値が問われ、難易度が高く、経験値、実績値が無いとできない難しいコンサルタティングとなり、後継者が育ちにくいなど、それぞれに違いがあります。
少し違った表現として日本の小学生の算数に例えてみます
前者の型にハメたコンサルティングは、3+3=6と答えを出すイメージに似ています。
3+3という決められた数値を足して、答えを出す。解りやすく、イレギュラーの対応はできませんが、同じ答えを出すことができます。
後者のコンサルティングは、□+□=6という数式の考えに似ています。
これはイギリスの小学生の算数ですが、求める答えは明確です。しかし、方法はいろいろあります。0+6、1+5、2+4、3+3、4+2・・・いくつもの回答が出てくるのです。現状のあるものを活かして答えを導く柔軟な発想が必要になります。1人も社員を落としたくない経営に向いていると言えます。
いくつかの視点から違いを書いてみましたが、今回はここまでです。
このブログを読んでいる経営者の皆様は、どちらの答えの出し方が大事だと考えますか?
どちらが、あなたの目指す経営に向いていますか?
最後にまた違う視点で考えてみると
中小企業出身のコンサルタントは街医者に似ているとも言えるかもしれません。企業の課題に深く関わり、よく調べて、寄り添い、相談しながら、病気を治していく。日常的にサポートして、イキイキと生活してもらうために・・・。
病気になってから、治すことも大事だと思いますが、病気にならない身体を作ることも大事です。歯が痛くなる前に定期健診する事、痛くなってからでは治療が長引くことなど、組織も同じなのです。
人が育つ組織、イキイキした社員が育つ環境を整えることがとても大事になるということです。