選択と決断⑥(気づき)

 

新たな部下の育成

男性の池田君は話しやすかったのですが、今度は女性の部下です。生まれた環境も育ちも違うし、男女の価値観の違いもある中で、どの様に接していけばいいのか? 信頼関係を築くには、どの様にしていけばいいのか? 入社の段階で、どんなモチベーションをもって入社したのかをよく話を聞いた覚えがあります。

その当時、女性はずっと会社で働くという時代ではありませんでした。まだ、寿退社という言葉があったように思います。女性のモチベーションは? 何のために働くの? いかに毎日を充実した日に感じて働いてもらうのか?

そんな時に出会ったのが「3人のレンガ職人」というイソップの寓話です

このお話は、多くの有名経営者が社内の講和などで話をされています。また、ドラッカーも石切職人と言う題材で話しています。ただ言われたからレンガを積むのか? お金のために積むのか? 将来を考えみんなの憩いの場をイメージして積むのか? 同じことをしていても意味の持たせ方はそれぞれ違います。

この人の意味づけの能力が大切であり、どんな意味を持たせて働くのかで人の成長がハッキリと変ります。その意味は、自分自身で仕事なり生活の中で見出していかなければなりません。そんなことを考えて仕事をしていたなぁと振り返ると思いだされます。この「3人のレンガ職人」は、研修にも多く使われています。皆さんに知って欲しいお話しです。

 

 

「3人のレンガ職人」イソップ寓話から

有名なイソップの寓話から「3人のレンガ職人」をご紹介したいと思います。

中世の時代のヨーロッパが舞台。完成までに100年掛かる大きな修道院の建設中のことです。町外れの道を歩いていると3人のレンガを積んでいる職人に出会いました。

一人目の職人に、「何をしているのですか?」と尋ねました。すると「見ればわかるでしょう。レンガを積んでいるんですよ。」と少し怒った口調で答えました。

二人目の職人に、「何をしているのですか?」と尋ねました。すると「レンガを積んで壁を作っています。賃金が良いのでここで働いています。」

三人目の職人にも同じことを尋ねると、彼はこう答えました。「私は後世に残る聖堂を造るためにレンガを積んでいます。こ聖堂は多くの人たちの心拠り所となるでしょう。私はこの仕事に就けて幸せです。」

一人目の男は「レンガを積んでいる」と答え、二人目の男は「賃金がいいのでここで働いている」と答え、三人目の男は「多くの人たちの心の拠り所になるでしょう。この仕事に就けて幸せです」と答えたのです。

この時、三人の男たちにとってしている仕事は同じなのです。一日に何個のレンガを積むとか、工期までに自分の担当箇所を仕上げるとか。しかし、「目的」は三人ともバラバラでした。一人目の男は、目的を持っていない。二人目の男は、生活費を稼ぐのが目的になっている。三人目の男は、歴史の一部に自分が関わり世の役に立つことが目的となっている。

日常の仕事に置き換えてみると目標は、経営計画などで会社から与えられることが多いかもしれません。しかし、「何のために」という目的の意味は自分自身で見出していくものではないでしょうか? それが期待出来なければ、社内風土に考えさせる環境が必要なのかもしれません。

この意味を持たせる能力(意味づけの能力)はとても大切で、その人の成長に大きく関わります。働く意味は、本来は自分が意志を持って見出していくことから始まります。

この物語を読んで、仕事にどのような意味づけをしようと考えましたか?

仕事の一つ一つに意味を持たせることができる社員が育つと会社は変わります。組織ブランディング、理念浸透戦略の大事な視点でもあります。ヒントは、日常の業務の中にあります!!